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2017-09-27
サテン
全能感の話じゃないけれど。



昔は、ネットが広がれば全体的に底上げがされ、人はもっと賢く、人間的に豊かになると思っていた。
しかし今となっては、そこに疑問も多い。
やはり確たるものが必要なのかもしれない。
不確かなもので無く、物質的で、ゆるぎない物。

つまり筋肉である。

そう、筋肉は裏切らない。
そこに嘘もない。
努力の上に積み重ねられ、培っていく力。
そういう、曇りなく信じられるものが自分の中に一つあると、きっと心強いかもしれない。
今の時代こそ、筋肉が必要だ。



地元に帰ると、4年ぶりに会う友人の体重が20キロほど増えていた。
しかし、それは太ったりというわけではない。
筋肉だ。
彼が筋肉を纏うことにした経緯はおっかなかったので省くが、とにかく家での筋トレを始めたらしい。毎日。

「いや、絵描こうかなって思ってAmazonでクリスタ見てたんだよ」
「そしたら何故かバーベルを買っていた」
「心太もやれ」
「筋肉痛の時はやらない方が良い」
「筋肉痛。そして治ったら筋トレ。その繰り返しだ」
「プロテインを飲め」
「そうだな、まずはスクワットだ」

その知識がどこまで正しいのかわからないが、まあ彼の体格を見る限る正しいのだろう。饒舌だ。

「いいか、スクワットはただの上下運動じゃない」
「やってみるんだ」
うん
「まずは肩幅くらいに足を開く」
おけ
「ゆっくりと垂直に上体を落とす」
はい
「このとき膝がつま先より前に出てはいけないぞ」

え?


……一回も出来なかった。
まじかよ。

「だらしねぇな」



ふむ。
筋肉か。
別にムキムキになりたいわけではないけれど、一回もできないのは悔しい。
好きな服を綺麗に着てあげられない問題も丁度あったところである。
せめてスクワットを一回ぐらいはしたい。

しかし続けられる気がしない。
ランニングも30日でやめてしまった
やめてしまった原因は、そこに成長が実感できず、無意なことのように思えてしまったからだった。
目的も見つからなかった。

「大丈夫」
「筋トレは重さという明確な数字が成長を実感させてくれる」
「最初持てなかった30キロのダンベルを、トレーニングを続けていくうちに持ち上げられるようになったりするってわけだ」
「そして次は持てなかった40キロを」
「曖昧なものじゃなく、ちゃんと数値で成長を実感できる」
「これ以上にわかりやすいものはない」

……なるほど。
できなかったことができるって、最高だ。

あと、とりあえず生ポアニキを進めといた。
が、拒否られてしまった。今度会ったら押し付けてやる……めっちゃ面白いからな生ポアニキ……。








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